先日、とある教育系NPOの方から「新規事業を考えているけれど、方向性がおかしくないか壁打ちしてほしい」、との依頼を受け、1時間ほどディスカッションする機会がありました。
詳しくはお伝え出来ないのですが、ざっと話を聞いただけで「すごい!」の一言。
これが社会実装できたら非常に面白いし、本当に困っている子供たちに教育の機会が届けられます。
しかも、民間主導の新しいソリューションを面白がってくれる行政職員もたくさん居るだろうという直感もありました。
民間主導だからこそ生まれるアイディア
特に素晴らしいところは、様々なセクターを横断している点。
子どもの貧困、学習障害、シングルペアレント、DX、クラウドファンディング。。。
一つのセクターだけでも目が回りそうなくらいたくさんの検討課題があるのに、これをワンセットにして解決しようというアイディアで、その着眼点と発想力に舌を巻きます。
根っこにあるのは、世の中の課題に直面する子供たちと真剣に向き合ってきたからこそ気づいた、「一つの課題を解決すれば問題が無くなるほど、世の中は単純ではない」、という冷静な視点。
そして、それぞれの課題がどのように関係しているのか、複雑な相関関係を解きほぐし、その時最適と思われる打ち手の仮説を出し切る力。
行政職員は、どうしても今いる部署の仕事に専念せざるを得ず、部署を超えた連携が生まれにくい組織構造があります。
セクターにとらわれず、支援対象者に全人格的に向き合ってきたからこそ、見えてきた事業アイディアだったと思います。
官民連携に置き換えてみると…
官民連携では、複合施設の管理運営や、多様な市民を巻き込むエリアマネジメントがトレンドになっていますが、これらは意外に行政が不得意な分野でもあります。
民間だからこそできる現場視点で、軽やかにセクターを飛び越えて、これまでにない行政サービスを提案してみてください。
最初は行政職員も戸惑い、いろんな部署をたらいまわしにされてしまうかもしれませんが、そのうち「それいいね!」と言ってくれるやり手の職員に出会うことがあります。
そうしたらしめたもの。
皆さんのアイディアをどんどんぶつけてみて、感想を引き出し、アイディアをブラッシュアップしていきましょう。
仮に、その自治体では採用されなかったとしても、同じ悩みを抱えている行政職員はほかの自治体にも必ず存在します。なにせ基礎自治体は全国に1,718市町村もありますから。
気を取り直して、次の自治体にアタックするのみです!
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